ServersMan@VPSの利用方法

ServersMan@VPSを使い始めて1年半。
メモリ増加やDISK容量追加で使いやすくなった反面、ユーザ増加での処理能力の低下が目立ってきた。
サポートの対応も、開始初期より投げやりになった気がする。
まあ、しょうがないけど。

さて、利用OSがCentOS(32bit)からいくつか選べるようになり、
・CentOS(32/64bit)
・Debian(32/64bit)
・Ubuntu(32/64bit)
と、現在は上記6種から選べるようになっている。

現在のEntryプランだと、メモリの割り当てが256MB~1024MBとなっている。
256MBが初期の保障サイズ、それ以上の拡張メモリ部分は未保障。

そこで厄介なのが、それ以外にかけられているリソース制限の部分。
/proc/user_beancounters にて確認できるのだけれど


uid resource held maxheld barrier limit failcnt
35856: kmemsize 9983940 11047828 14372700 14790164 0
lockedpages 0 0 256 256 0
privvmpages 188715 211660 262144 278528 0
shmpages 1016 1032 32768 32768 0
dummy 0 0 0 0 0
numproc 81 94 120 120 0
physpages 93680 116689 0 9223372036854775807 0
vmguarpages 0 0 65536 65536 0
oomguarpages 93680 116689 26112 9223372036854775807 0
numtcpsock 31 46 360 360 0
numflock 9 16 188 206 0
numpty 1 1 8 8 0
numsiginfo 0 3 128 128 0
tcpsndbuf 214056 369472 1720320 2703360 0
tcprcvbuf 213744 1391440 1720320 2703360 0
othersockbuf 239784 492352 1126080 2097152 0
dgramrcvbuf 0 43584 262144 262144 0
numothersock 135 169 360 360 0
dcachesize 742749 802845 3409920 3624960 0
numfile 2316 2586 9312 9312 0
dummy 0 0 0 0 0
dummy 0 0 0 0 0
dummy 0 0 0 0 0
numiptent 24 24 256 256 0


【CentOS(32bit)】が上記


uid resource held maxheld barrier limit failcnt
10747: kmemsize 13823201 14408741 14372700 14790164 747319
lockedpages 0 0 256 256 0
privvmpages 120864 179265 262144 278528 0
shmpages 895 911 32768 32768 0
dummy 0 0 0 0 0
numproc 61 74 120 120 0
physpages 61785 76108 0 9223372036854775807 0
vmguarpages 0 0 65536 65536 0
oomguarpages 61785 76108 26112 9223372036854775807 0
numtcpsock 20 42 360 360 0
numflock 8 13 188 206 0
numpty 1 1 8 8 0
numsiginfo 0 6 128 128 0
tcpsndbuf 199528 516928 1720320 2703360 0
tcprcvbuf 212256 312624 1720320 2703360 0
othersockbuf 221160 587904 1126080 2097152 0
dgramrcvbuf 0 8472 262144 262144 0
numothersock 133 145 360 360 0
dcachesize 663873 689226 3409920 3624960 0
numfile 1642 1813 9312 9312 0
dummy 0 0 0 0 0
dummy 0 0 0 0 0
dummy 0 0 0 0 0
numiptent 24 24 256 256 0


【CentOS(64bit)】が上記となる。

動作させているサービスだとCentOS(32bit)の方が多いのだけど、kmemsize を見ると分かるように、
CentOS(64bit)の方がメモリの利用効率は悪くなる。
DB用途でメモリを多く積んだシステムなど、メモリ上での利用効率を求めるのだとしたら64bitOSに
選択がいくが、VPSなどの限られたリソース上で使うとなると64bitOSは使えない。

制限を越えるとfailcnt の値が増え、この値が増え続けると残りのメモリ容量やプロセス数とは関係なしに
全てのコマンド実行後


fork: Cannot allocate memory


と表示され、再起動するまで(もちろんrebootも実行できないのでコンパネから再起動)復旧できない。
メモリの容量追加でどうにかなるものでもないし、他のプランでも制限のかけ方は基本的に同じなので
使い勝手はとにかく悪い。
メモリの使用量やプロセス数ならともかく、ゲストOS上ではカーネルパラメータやulimitでどうにかなる
部分ではない為、その辺りが気になるようならswapも使えるさくらのVPSとかの方がいい。
サポートに聞いても「運用上の問題」としてまともに取り合わないので。

ということで、それでもServersMan@VPSを使うのであれば、どんなプランであれ絶対に64bitを選択しては
いけない。Debian(32bit)かUbuntu(32bit)を使うべき。私は検証用途もあってCentOSを使ってるけど。

ところでそこまで使ってないから分からないけど、サーバ用途だとDebian系であるUbuntuを並べる意味って
何かあるのだろうか。管理するわけでもないから、別に並べとく分にはいいのか。

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