美浜原発事故

リンクが無くなってしまったので美浜発電所 – Wikipediaにて。

>3号機二次冷却系の復水配管(第4低圧給水加熱器~脱気器間)から蒸気漏れ。事故当時、現場のタービン建屋内では、定期点検の準備の為、211名が作業をしており、問題の配管室内には11名の作業員がいた。事故発生に伴い、11名のうち5人が死亡、6人が重軽傷を負った。事故直後に死亡した4名の死因は全身やけど(熱傷)および、ショックによる心肺停止で、ほぼ即死に近い状態だったとのこと。また、事故から17日目の8月25日には、全身やけどを負っていた作業員が死亡し、この事故での死者は5人となった。尚、美浜発電所の加圧水型原子炉は、放射性物質を一次冷却系にとどめることが出来る設計の為、この事故での汚染や被曝者はいない。事故の原因としては、配管の磨耗による破損である可能性が高い。この配管は設置時は肉厚10mmであったが、高温高圧の冷却水によって磨耗し(これを減肉とよぶ)、事故当時は肉厚1.4mmにまで減肉していた。本来は肉厚4.7mmまで減肉してしまう前に予防措置をとるという内部規則があったにもかかわらず、この個所は稼動以来一度も点検さえ行われておらず、関西電力の危機管理能力が問われている。運転中の原子力発電所における死亡事故としては国内初である。また、原子力関係施設での死者は、東海村JCO臨界事故の臨界事故以来7人目となった。ちなみに冷却系配管の減肉自体は原子力発電所固有のものではなく、火力など他の冷却水配管を用いるプラントでも、管理が不十分であれば同様の事故が起こりうる。放射線被曝による死亡事故ではない為、国際原子力事象評価尺度での事故評価は「0+」(後に安全管理不適切として「1」に変更)となっている。しかし、この事故は原子力施設における労働災害として極めて重大であり、国内の原発事故史上初の「重大災害対策本部」が設置される事態となった。その後、原子力安全・保安院、厚生労働省福井労働局、警察当局が原因究明や関西電力の安全管理体制と責任について調査している。さらに、原子力安全・保安院によって全国全ての原子力発電所、火力発電所についても調査し、不備があるところは指導をすることになった。

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